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650軒の生産農家とつながり、世界へ 乾しいたけ専門店「杉本商店」

お土産

「猿田彦命(サルタヒコノミコト)」と「天細女命(アメノウズメノミコト)」をまつる荒立(あらたて)神社の近くに、長年、乾(ほし)しいたけの生産者が集まる「杉本商店」があります。しいたけの買い取りを行う専門問屋で、選別、袋詰めをし、全国のみならず、海外にも高千穂特産の乾しいたけを届けています。

アメリカ、イギリスへ! 乾しいたけを海外にまで

50年前に創業した杉本商店。現在、専務取締役を務める杉本和英さんのおじいさんが始めたお店です。

杉本商店の売りは、現金仕入れ。生産者が丹精込めて育て、お店に持ち込まれた乾しいたけを必ず現金で買い取ります。初代から続くやり方ですが、これが生産者のやりがいにつながっていると杉本さんはいいます。

現在、高千穂郷の生産農家、約650軒と取引しています。トラック1台分の乾しいたけを納入する人から、乾しいたけをコンビニ袋一つで持ってくる人もいるそうです。

杉本さんは「以前は買い取りだけだったが、生産者が高齢化などで減少していたため、この先もしいたけを生産してもらうためにどうすればいいかと考えました。しいたけ作りはまず木を切るところから始まるのですが、それを70~80代のおじいちゃんがするのはとても重労働。危険も伴うため、本人にやる気はあっても家族からも止められてしまいます。それならと弊社が木を切って駒うちの原木を用意することにしました。そうすれば、おじいちゃんたちはしいたけの種駒を打つだけで、生産をやめずに済む。僕達は一昨年、チェーンソーの講習を受けました。生産者のためなら何でもする覚悟です」と話します。

昔は約1,800のしいたけ農家と取引をしていましたが、年々減少。けれど、買取問屋の工夫もあり、持ち込まれる乾しいたけの量は変わらないのです。

持ってきてもらった乾しいたけを全量買い取る杉本商店は、いろいろな形で飲食店や消費者に使ってもらう努力をしています。乾しいたけのまま、直接、飲食店に卸したり、大手スーパーのプライベートブランドとして製造したり。また、カレーやおかずみそといった加工品の製造、販売も行っています。

通信販売サイト「Amazon」でも売られていますが、日本だけでなくアメリカ、イギリス版の同サイトにも杉本商店のページがあり、ファンが世界に広がっているそうです。

「生産者のおじいちゃん、おばあちゃんにアメリカに乾しいたけを卸していると話すと、とても喜ぶんですよね」と杉本さん。その笑顔が本当に誇らしげでした。

“椎茸屋が作った”しいたけ入り「キーマカレー」の味は…

椎茸の新しい活用方法はないかと考えた杉本さんが、新しい商品として開発したのが、「椎茸屋が作ったキーマカレー」(450円)。最初は小さめの乾しいたけをそのまま入れたカレーにしてみましたが、どうもうまくない。そこで、「刻んだ乾しいたけを入れたキーマカレーならどうだろうとふと思いつき、作ってみたらこれがおいしかった」(杉本さん)というわけで今の形になったそうです。

材料のタマネギやニンジンを切り、大きな釜で炒めるところから作るキーマカレー。トマト風味のカレーですが、マイルドと思いきや、しっかりスパイスも効いています。タマネギの甘みなど野菜の風味が生かされ、何度でも食べたくなるおいしさです。

他にも、「椎茸屋が作ったおかず味噌」(450円)も杉本商店のオリジナルです。

しいたけ農家のことを思い、乾しいたけの販路拡大に挑む杉本さん。「なんでもやる」と言っていた言葉は本当で、こんなふうに被り物をしてPRすることもあります。

高千穂を代表するみやげ物である乾しいたけ。裏話を聞いた後はよりいっそう、おいしく感じられそうです。

杉本商店

営業時間9時~17時

定休日日曜、祝日(1月、2月のみ土曜も)

住所宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井458-28

電話番号0982‐72‐3456

公式サイト http://sugimoto.co/

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