高千穂で“幸福”を探すなら「花かぐら」のミミズクに会いにきて
お土産 高千穂

高千穂の定番スポット「高千穂峡」エリアにあるみやげ物店が「花かぐら」。築100年以上の古民家を移築し店舗として使っているのが特徴です。その温かみのある雰囲気にマッチするのが、店頭に立つ一羽のミミズク。外国人にも人気なんだそうです。その理由は?
外国人にも人気 皆がなでていく“幸福のミミズク”

お店の入口近くにある木彫りの置物、看板には「木菟(みみずく)」と書かれています。なぜここにミミズクが?
店員の田尻さんによると「昔からフクロウは縁起物とも知られています。語呂合わせで『不苦労知らず』と言われており、このベンチで休むときにフクロウをなでると縁起がいいかもしれませんね。海外の観光客の方もなでていかれます」と話してくれました。
ミミズクと書いてあるのに、フクロウとして語られるこの置物。ただものじゃない! そう思って、家に帰って調べてみると、ミミズクもフクロウ科の鳥。そういうことなんですね。高千穂の人のおおらかさに比べ、ミミズクをミミズクとしてしか感じられない自分の小ささを心底、恥じました。ミミズクもフクロウ、ヒトもミミズクもフクロウもみーんな生きものなんですね。
高千穂の縁起物をもう一つ発見!

ミミズクをなでた後は店内へ。しいたけ茶やお漬物など、高千穂産の品々が並んでいますが、私が気になったのは「かち栗」。宮崎の神々の里として知られる高千穂は山がちな場所で、栗の産地でもあるんです。

栗を長く保存するために作られた、かち栗は収穫した栗を湯がいて日光に干し、臼で搗(つ)いて殻と渋皮を取り除いたもの。同じ「搗」の字を使い、搗くことことは「搗(か)つ」とも言うため、「勝つ」に通じると、かち栗に。ゲン担ぎの食べ物として、お正月のお祝いや受験などのときに、かち栗をぜんざいや煮豆などに使い、調理するそうです。
思いがけず、二つの縁起物に出合えた花かぐら。ミミズクをなでたし、かち栗も食べるし、「運気が上がってきそう!」とテンションが上がったお店でした。